ブラジルが王座奪回/アテネ五輪男子バレー競技決勝・3決

<0:39>
こちらもひとまず結果を。

■3位決定戦試合結果
ロシア - アメリカ
[ 3 - 0 ]
Set1: 25-22
Set2: 27-25
Set3: 25-16

■決勝戦試合結果
イタリア - ブラジル
[ 1 - 3 ]
Set1: 15-25
Set2: 26-24
Set3: 20-25
Set4: 22-25

<12:47>
■TV観戦の感想

まずは3位決定戦。

アメリカには申し訳ないですが、地力が違ったかな、という感じ。出足もたつくロシアに対して、それでも1セット目を持っていかれると、2セット目は粘ったものの連取され、3セット目は力尽きたのか、ようやく歯車のかみ合いだしたロシアの前に、割とあっさりストレート負け。フランスが予選ラウンドで、セルビア・モンテネグロがベスト8でと、優勝候補が早々に姿を消す中、ダークホース的なアメリカは是が非でもメダルを獲得したかったところでしょうが、そう甘くはありませんでしたね。実況では、かつてのカーチ・キライ選手が率いていた、強かった頃のアメリカに少し触れていましたが、あの頃のアメリカの強さの秘密はキライ選手の強烈なリーダーシップもひとつの要因ですが、ロス五輪の為、徹底的に他の競合国を研究、徹底的に強化を進め、世界で初めてリードブロックやスーパーエースシステムなどを導入したことにあります。もう一度強いアメリカを見る為には、そのあたりがキーポイントになるのでは。成熟度の増した近代バレーでは、新しい戦術というのも難しい気はしますが……。

続いて決勝戦。

まさに意地と意地のぶつかり合い。技術や体力を通り越した、何か別のところでの戦いだったような気がします。がしかし、勝負を決めたのはやはり、世界No.1リベロを要する安定した守備と、どこからでも(控えの選手も含めて)攻撃できる選択肢の多さでした。イタリア/マストランジェロ選手の思いは痛いほど伝わってきましたが、ブラジルの強烈なサーブにカットを乱され(それでもあのサーブのほとんどがセッターに返るんだから凄い)、エース勝負になっては厳しいです。しかしそれにしても、途中交代で入ったブラジル/アンデルソン選手(NECブルーロケッツで活躍中)があんなに小さく見えるんですね。改めて驚き。また、途中で下がってしまいましたがイタリア/ジャーニ選手にも注目。かつてのスーパーエースが、ベテランの域に達し、主将を務め、何よりサイドアタッカーとしてコートに立っているという事実。今の日本男子では、山本選手がサーブレシーブをしている姿など想像できません。この辺りに、世界トップチームと全日本との大きな差を感じます。もう一つ、今回は出番のなかったブラジル/ガビオ(ジオバーニ)選手が、コートチェンジの際にクーラーボックスを担いでベンチを移動していました。年齢や経験に関係なく、チーム一丸となって戦う姿。今のブラジル男子の強さは、そこにあるのかもしれません。

出先なので、関連記事へのリンクはまたあとで。

<8/31 1:14>
というわけで関連記事。

Yahoo!ニュース - スポーツ - 時事通信:男子はブラジルが金メダル
SANSPO.COM:男子はブラジルが12年ぶりの金
スポーツナビ | ニュース | 名将の下で王座復活 ブラジル3大会ぶりV
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このリストは、次のエントリーを参照しています: ブラジルが王座奪回/アテネ五輪男子バレー競技決勝・3決:

» 凄いぞ!ブラジル男子バレーボール金 送信元 ブラジル・サンパウロから世界へ、そして渋谷
今日の日曜日、朝から男子バレーボールの男子決勝が放送された。 いやいや、ブラジル [詳しくはこちら]

コメント

ジバがすごかったぁ~。身長ないのに上手いなぁと改めて思いました(*^_^*) ナウベルチも久しぶりに見れて懐かしかったし★

ブラジルとイタリア…本当に世界の試合をみたなぁと感じました。サーブレシーブを崩したらブロックをしっかり決めてくるしかなり高いレベルでした。ブラジルは二段トスがリベロで上げられるししかも二段トスが速いんですよね(笑)多少崩れても問題ないとゆう感じ(笑)イタリアは世代交代が心配でしたがやはりイタリア。立派です。センター線が合わないだとかサーブが入らないだとかで揉めてる日本が改めて悲しくなりました。先程もいいましたが男子は社会的なものなのか大卒が多く日本のトップに参加するのが遅いのは問題ではないかなぁと感じます。トレーニングにしても。男子は長期の計画をたてて再生をしていかないと辛いです。世界に通じる部分もあるんですが…アジアで3位に入ることすら辛い今のレベルでは立て直しは険しいように思います。山本選手が成長したように粗削りでも世界の舞台に有望な若手を出していくべき。もう一度自分達はメダルをとるんだってゆう高い意識を持っていってほしいです。世代交代がアトランタから思うようにいかなかったこともあるんですが…。サーブも入ればかなり高いレベルにありますし最終予選のフランス戦やW杯のイタリア、アメリカなどの強豪に健闘したりいい部分はあるんですよ…ホント。どのようなバレーを目指すかはある程度わかったはず。速さや正確さ、そこにいかに高さやプラスの要素を持ってくるか…。女子も同じですがブラジルといえば多彩な攻撃、日本といえば〇〇とゆうこれは世界一とゆうものをもってもらいたいですね。北京では男女そろっていってもらいたいです。もう06年には世界選手権が日本で開かれ、07年にはW杯が日本で開かれ…そして北京五輪があるんです。前を向いて戦ってください!ガンバレニッポン!

失礼いたします。
さすが、ブラジルとイタリア。世界最高の試合を見せてくれました。感動しました。
さて、この試合を見て全日本男子は世界に追いつけるのかな、と考えたところ、現時点では難しいな、と思いました。まず、センター線の腹筋と背筋力の違い、レシーブの正確さです。日本のセンターは長いコースにあのようなスパイクを打てないことです。そのためには、強靭な腹筋と背筋が必要だということです。
レシーブのほうですが、もう1回1993年度のスローガンにあげた「落としてたまるか」を思い出してください。そして、2段トスをしっかり上げること。
僕が感じるところ、この2点が最重要課題だと思います。
以上です。失礼いたしました。

3位決定戦は何か淡々と試合が進行し、あっけなく終わったな、という印象でした。心情的にボールやホフといった馴染み深い選手がいるアメリカを応援していたのですが、実力の差でしょうか?まあ、アメリカはベスト4に残った時点で大健闘といえると思いますから仕方ありませんね。
一方決勝は両チームの選手が闘志むき出しの激しいゲームでした。その中で私が一番引き付けられた選手は、管理人さんも言及しているブラジルのリベロ、セルジオ選手です。リベロ本来のレシーブ力も素晴しいのですが、後衛からのオーバーハンドの2段トスが正確で、まるで2セッター制かとも見紛うほどでした。
ブラジルは経験豊富なベテランと伸び盛りの若手が見事に融合した、世界一に相応しい素晴しいチームだったと思います。

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