日本、中国に敗れる。2次L、ロシアE組首位/2010世界バレー女子

バレーボールの女子世界選手権第6日は6日、東京の国立代々木競技場などで2次リーグが始まり、E組では1次リーグを5戦全勝で通過した世界ランキング5位の日本が、同3位で北京五輪銅メダルの中国に1-3で敗れ、初黒星を喫した。

テレビ観戦しました。木村選手がレシーブにブロックにスパイクにサーブに繋ぎに、大活躍でしたね。いつものことですけど。ただ、どの選手もちょっと動きが硬かったですかね。緊張でしょうか。入れ込み過ぎでしょうか。

江畑選手、スパイクが良くありませんでしたね。1セット目に、竹下選手のトスが低くなって打ち切れない場面があった為か、その後は早く入り過ぎて、ぶら下がって打つ場面が目立ちました。更におっかなびっくり入っている為、タイミングが合っても助走に力が無く、フルジャンプできていない上に、コース打ちを意識するあまりに手打ちになっています。そんな江畑選手に竹下選手も合わせようと、微妙にトスのタイミングをずらしている様子がうかがえます。が、双方が微妙なタイミングの調整を試合中に繰り返している為、いつまで経っても合いません。その辺りの調整は試合前に終わっていると思うのですけどね。江畑選手はは竹下選手を、あるいは自分自身を信じて、自分のタイミングで思いっきり助走に入ってもらえば良いと思います。それで失敗したら合わせられなかった竹下選手が悪いんですよ。まだまだ若いんですからそんなに責任感じずに、思いっきりやって欲しいですね。

で、そんな調子の江畑選手を最後まで迫田選手に代えませんでしたね、眞鍋監督。迷っているのは明らかであったのに、代えなかったのは何故でしょう。しかも第4セットにちょこっとだけ出すし。それならばもっと早いタイミングで使っても良かったのでは。

竹下選手はやっぱり、競った場面ではどうしてもばたばたしちゃいますね。返球率がいまいちだったというのもありますけど、「ボールの下に入るのが速い」というのが彼女の売り文句の一つなので、そこはもう少し頑張って、丁寧に上げてもらえたらな、と思います。ただ、木村選手へのトスは比較的良かったですね。やはり、多少悪いトスでもなんとかしてくれるアタッカーには、安心してトスを上げられるということでしょう。

山口選手は、もう少し守備か、攻撃か、どちらかで貢献できませんかね。サーブレシーブは木村・佐野に続く3枚目ですけど、この二人に比べると取る本数が極端に少ないですし(元々センタープレーヤーですしね)、攻撃面でも、サーブレシーブが返った時にのみ発動するようなパターンしか持っていません。ブロックがそれほど良い訳でもなく、サーブは山なりだし、うーん。代わりに栗原選手を入れた方が、複雑なコンビは無理にしても一応2段トスは打てるしサーブレシーブも山口選手よりましでしょう。何より、高さがありますからストレート側にきっちりとブロックの軸ができるのは大きいです。サーブの良さは言わずもがな。それがあれだけしか出場できないというのは、やはり膝の状態がまだまだ、ということなんでしょうね。

竹下選手は面白いくらい、王一梅選手に上からスパイクを叩き込まれていましたね。この辺は、セルビア戦でも散々つかれた穴です。ていうか、つかれない方がおかしいくらいの大きな穴ですからね。竹下選手がスタメンで出場するというのは、始まった時点でそれだけの大きなハンデを背負うということを、分かった上で試合を進めなければいけません。

サーブが甘かった、という指摘を誰かがしてましたけど、そうでもないでしょう。全員ジャンプフローターなんて一本調子では、あんなもんだと思います。十分攻めてましたが、中国のサーブレシーブが素晴らしかったと思います。良いサーブがいっても、なかなか崩れてくれませんでした。やはりもう少し、サーブの種類にバリエーションを持たせたり、緩急や前後で揺さぶるなど、もう一つも二つも工夫が必要だと思います。

センターは...うーん、ブロックも何本か出たし、クイックやブロードも何本かありましたけど、ちょっと空気気味でしたね。竹下選手は、もう少しセンター線を使っても良かったかな、と思います。ブロックに関しては、井上選手は特に相手が2段トスなどになって充分な体勢で跳べれば素晴らしいブロックを見せるんですが、そうでない時が課題ですかねぇ。それも、ストレート側に穴が空いてたりするのでどうしようもない場合も多々あるんですが。

というわけで、それほどというかさっぱり調子の良くない中国に、完敗の内容でした。決してこの日の日本が特に調子が悪かったという訳ではなく、セルビア戦の時と大して変わらないバレーを展開していたと思います。もう少し、木村選手以外の選手が頑張ってくれないと。あと、佐野選手は1本(か2本?)、オーバーで2段トス上げてましたね。アタッカーが打ち易いからアンダーで上げているのでは?やるならやるで、そういう約束事は徹底されるべきですし、オーバーで上げても良いんなら、極力オーバーで上げに行くべきだと思います。なんか中途半端な気持ちで戦っているように見えて、非常に切なくなります。

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コメント

やはり中国には苦手意識があるのか、相性が悪いのか勝てる試合だったのに残念でした。

セルビア戦の時にもいいましたが山口に換えて栗原ライトが良い型ができると思います。

明らかに山口の良さが活かされない型の試合が続けているのに替えないのは栗原の膝の状態なのでしょうか?

江畑も迫田も170センチ台の選手でサーブレシーブ出来ない選手なのも今の日本チームの現状を表している象徴です。

他の国ではそんな選手は代表にはなれないはず。二人ともスパイクは頑張っていますが。

でも韓国とセルビアも昨日負けてまだツキはあるのでトルコと韓国にはぜひ勝ってロシアに勝たなければならない型にならないよう頑張ってほしい。ここまではよく頑張っていると思うので4強に行かせてあげたいですね!

監督が江畑選手にこだわるのは、ワールドグランプリでブラジルに勝ったことから来る副作用ではないでしょうか。
一度味わった成功体験を追い求めてしまうのは人の性です。
また、私も栗原選手がスタメンの方がいいと思うのですが、その場合コンビの中でしか活きてこない山口選手は2枚替えでは使えないので、そのセット山口選手が使えないということになるので、山口選手をスタメンにしているのだと思います。(現にポーランド戦で、栗原選手がスタメンの時の2枚替えは中道選手と江畑選手でした)
いずれにしてもブロックに大穴が空いていて、それをカバーするためにブロックの立ち位置をバンチ(真ん中付近に集まる)にしたことで反対側のレフトのブロックもだめになってしまい、ブロード決め放題の状態では、勝つのは難しいです。

またまた代々木に行ってきました,それにしてもAM10:30から試合って春高なみに早いです選手はさぞかしコンディション作りが大変でしょう。さて本題ですが私が気になったのは竹下のトスアップ,キャッチが悪いので苦しいのはわかりますがどうも相手チームにもトスの癖というか傾向がバレバレな気がするんですよね,まぁ,ずっと彼女が上げてきたので今更の様な気はしますけど..キャッチから一発で決まる場面が殆どないような気がします,あと序盤からバックアタックを使ってるあたりを見るとよほどセンター陣と合わないのかバックアタックを過信してるのか非常に疑問です組み立てを変えないとこの先もかなりキツイでしょうね,あとベンチワークも?な点が多々ありました山本の変わりに荒木を入れたのは分かりますが江畑の変わりに迫田を何故使わないんでしょうね?攻撃のリズムを変える意味でもセット初めから起用するのもありだと思うんですけどね何の為にIPAD(らしき機器)使ってるんでしょうね監督を含めスタッフももう少し世界基準に追いついていかなければダメでしょうね,なんだかんだ言っても現状の選手とスタッフで戦わなければいけないので負けるにしても打てる手を全て打ってくれれば納得するんですけどね。

私も、皆さんが言ってるように江畑選手がストレートをしめられてなかなか決まらない時に代えないで中国がマッチポイントになってから代えたのは、意味がわかりません。
ブロックも竹下選手のところを抜かれていたときも、一時的に誰かと代えたほうが良かったと思います。中道選手を選んで、2枚がえとか言ってたので…

勝てそうに見えるのに勝てない歯がゆい。いつも中国はそんな試合運び。相手に合わせながら勝負所で引き離す。戦術は単純、相手の弱い所を責めて裏をかく。中国は相手の3連続得点目を勝負所と意識してるのかプレーが変わりますね。日本は固かったかなぁ。

どなたかを含めて苦手意識のナニモノモでもない(監督を含む)でしょう。目立たない采配ではありますが中国は作戦タイムのとりかたが絶妙でした。王一梅は膝を気にしながらも日本戦にはより集中していたような気がします。

>ちょっぱあさん
やるべきこと、対策すべきことをきちんとやらなかった結果でしょうね。相性というのもあるかもしれませんけど、同じアジアのチームですから、そのうち中国に勝たないとオリンピックに出られない、なんてことになってしまうかもしれませんし、きちんと勝てるところでは勝っておきたいんですけどね。

>他の追随を許さないさん
やはり穴をふさがないと何ともならないですよね。

>ニシキさん
竹下選手のトス回しって、競った展開になればなるほど偏りが出てきて、その辺を他チームはしっかり研究しているんだと思います。ほんと、江畑選手は明らかに精彩を欠いていましたし、迫田選手を早めに投入しても良かったと思います。

>ちびさん
そうですね、明らかに空いている穴があって、ふさげないのなら、それを隠す努力をするべきですよね。

>オールドファンさん
派手な攻撃パターンを持っているわけではなく、堅い守備から粘り強く相手を切り崩していくスタイルですからね。あまり「やられたー」という感じはしないかもしれませんね。

>三屋さん
中国もなかなか苦しい戦いをしているのですけどね。日本は意識し過ぎたのかもしれません。

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