日本、準決勝で敗れる=3位決定戦へ/ロンドン五輪バレーボール女子準決勝

ロンドン五輪のバレーボールは9日、女子準決勝で日本はブラジルに0―3で敗れ、決勝に進めなかった。日本は銅メダルを懸けた3位決定戦に回り、韓国と対戦する。 

3位決定戦は日本対韓国、決勝はブラジル対アメリカとなりました。

試合をテレビ観戦しましたが、完全にいつもの日本の負けパターンでしたね...。サーブで攻める→相手が思ったように崩れない→なかなか先行できない→焦れる→アタッカーが馬鹿正直にブロックにぶつけたり、セットが低くなったり→サーブで崩さなきゃいけないのに逆に崩される→更にセットが不安定になり、攻撃が通らなくなる→サーブで攻められなくなる→付け焼き刃のメンバーチェンジに走る、みたいな、悪循環な感じ。

やはりセッターを代えるというオプションが無いのは痛いですよね。アタッカーはそれほど悪くなく、セットが不安定(今日の竹下選手、序盤はネット付近に低いボールを供給する場面が目立ちました)であるのに、代えるのはアタッカーという。まぁ、2枚替えで入った時の中道選手のセットも低く、良かったとは言えませんが...。

ブラジルが踏ん張っていたというのは確かにありますけど、そこの根比べで負けてしまっては勝てないですね。

最終セットの終盤で、ようやく江畑選手らしい、日本らしい攻撃がみられましたが、トランジションのゆっくりと高いセットからの攻撃でした。どうしてあれが、サーブレシーブからの場面でできないのでしょうか。高くポーンと放り上げておけば良いだけなのですが...。

なんというかやっぱり、勝つ為にはどうしたら良いのか、準々決勝の中国戦は何故勝てたのか、世界選手権ではどうして銅メダルが取れたのか、ちゃんと分析できていない気がします。

単に「木村・江畑の二人が頑張ったから」なんて思ってませんよね...。眞鍋監督は

(日本は)サーブレシーブはまあまあ返っていましたし、最終的にはブラジルの1枚ブロック、2枚ブロックに相当やられましたね。そういった意味ではブラジルもかなり日本の攻撃を研究したんだなと思います。

などと言っていますけど、相手のブロックがどうこう以前に、低いセットをバカ正直にブロックの真正面に打ちこんでた感じで、根負けして自滅した印象が強いです。残念ながら。

まぁしかし、まだメダルの可能性は残っていますので、切り替えて3位決定戦の韓国戦ですね。ただ、最終予選で見違えるように強くなっていた韓国に負けたのは記憶に新しいですし、今大会の韓国も素晴らしい戦いを繰り広げているとのこと。相当手強いと予想されますが、なんとかメダルをつかみ取って欲しいと思います。

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コメント

完敗でしたね。背番号をいじる程度の猫だまし作戦では予選4位から勝ち上がった地力のあるブラジルには歯が立ちませんでした。

冷静に見てベスト8かなって思ってたんで銅メダル戦を観れるのは嬉しいです。
気持ちをきりかえて韓国を撃破してほしいです。

とにかくサーブですね。
1セット目に全くサーブ効果がなかったにも関わらず2セット目以降も同じサーブを打ち続けるのはなぜなんでしょう?
普通同じターゲットを狙うとしてもサーブを打つ場所を替えてサーブの軌道を変えたりターゲットを変えたりするものですよね。
試合前に立てたプランが上手くいかないとそのままズルズルいってしまう。
チームとしてアイデアが少なさ過ぎです。
日本はバレーに限らず監督から指示された事を忠実に守る事は上手だが選手達が自分達で考え修正できないとオリンピックの決勝には立てないでしょう。勿論スタッフも同じです。
ただ準決勝を闘う経験がブラジルとは明らかに違うので準々決勝に焦点を合わせていた日本にはまだ決定的に準決勝を勝ち上がるには何かが足りなかたったのかもしれません。
それと管理人さん。3セット目江畑が打ち切れるようになったのはゆっくり高いトスだからではなく、ネットと距離が離れ打ち切れるようになったんだと。
ゆっくり高いトスでもネットに近いと打ち切れません。
それと日本はブロックフォローが全くできないのは何故?
これだけのレシーブ力がありながらアタッカーがリバウンドを取ろうとしてもブロックフォローに誰も入っていない。1セット目立ち上がり、江畑、新鍋、木村と立て続けに3本リバウンド取りにいったのにあげられなかったのが流れに乗れなかったように思います。とはいえ、3位決定の韓国戦。何が何でも自分達で勝ち取って欲しい。

> ちょっぱあさん
仰る通り、「打ち切れたのはネットから離れたから」かもしれませんね。
確かにゆっくり高いセットであっても、ネットに近いと打ちきれないでしょう。
しかし、セットがゆっくり高ければ、ブロックアウトを狙う、レシーバーの間にフェイントを落とす、リバウンドを貰うなど、工夫する為の余裕ができますよね。
また、速いトスはアタッカーだけでなくセットする側の技量も要求されることは前のコメントで書かせて頂きましたが、速いセットを上げようとするあまり、竹下選手のセットがぶれてネットに近くなっていたと考えています。
ちなみに私の脳裏に残っていて上でも書いた「江畑選手が打ち切ったセット」は、トランジションからのハイセットであったことを付け加えておきます。

> ちょっぱあさん
と、ここまで書いてきて、重大な擦れ違いが発生している可能性に気付きました。
私の言っている「ゆっくり高いセット」は、何もトランジションからのハイセットのような、一般ではいわゆる「オープントス」と言われるような、たかーいトスだけを指しているわけではありません。
テンポやダイレクト/インダイレクトデリバリーなどの用語については、バレーペディアを是非読んで頂きたいのですが、要するに、セットの軌道は放物線を描くのですが、アタッカーにその放物線の頂点より前で打たせる意図のセットなのか、頂点付近あるいはその後ろで打たせる意図のセットなのか、ということです。
私は主に前者を「低くて速いセット」と言い、後者を「ゆっくり高いセット」と表現していました。
ややこしくて申し訳ありません。
ということで、サイドへのいわゆる「平行トス」と言われるようなセットでも、後者のような、放物線の頂点付近で打たせるようなセットであれば、「ゆっくり高い」と表現しています。
この「放物線の頂点付近で打たせる意図のセット」であれば、アタッカーが余裕を持って対応でき、例えネットに近くとも、何とか工夫できる余裕を持てると考えます。
しかし、全日本女子がストップウォッチを片手にとにかく「速さ」を追求した結果、それが「放物線の頂点より前で打たせる意図のセット」になっている可能性が高いです。
というか、実際そうなっています。
こうなると、アタッカーの余裕を奪い、もはや「ブロックを見てコースを打ち分ける」などが難しいですし、前にも書いたように、無理にコースを捻ればアタックの威力を奪い、簡単にレシーブされたり、ワンタッチを取られるといったことになってしまいます。
そしてセッターとしても、アタッカーにとってベストなセットを供給することも難しくなっています。
というわけで、私が言っているのは何も「オープン攻撃ばかりにしろ」と言っているわけではないことをご理解頂ければと思います。

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