パイオニア、要の守備乱れ苦戦 昇格へ全員の意識改革必要

 バレーボール・プレミアリーグ女子のパイオニアレッドウィングスは5、6の両日に行われたチャレンジリーグ(2部相当)とのチャレンジマッチ(入れ替え戦)に敗れ、初の降格が決定的となった。今季リーグ戦は8チームによるレギュラーラウンド(全28試合)が通算3勝25敗で2季連続で最下位。入れ替え戦も含めて最後まで悪い流れを断ち切れなかった。正念場となる来季に向けた課題を探る。

読んでいて「おやおや」と言いたくなる記事。記者は、チーム関係者の言葉をそのまま記事にしているだけでしょうね。

昨年6月に就任した戸沢勉監督は、新たにタイミングの速いトスのコンビバレーを軸に据えた。

すべてはこれが元凶だと思います。チャレンジマッチ観ていましたが、アタッカーがまったく打ち切れていませんでした。対するデンソーは外国人選手にはゆったりした高めのセット(トス)、速いセットを打つことに長けた選手(鍋谷選手など)には速いセットと、しっかり使い分けていました。いついかなる時でもどんな選手でも速いセットを、なんていうのはもう時代遅れと言って良いのではないでしょうか。

戸沢監督は苦戦の要因に守備と精神面の弱さを挙げる。顕著に表れたのがサーブレシーブ。ボールが正確にセッターに返ることで多彩な攻めが可能になり、特にパイオニアが目指したコンビバレーでは生命線となるはずだった。

はいここです。順番が逆です。ラリーポイント制になり、ボールも変わった現代のバレーでは、「サーブレシーブがきちんとセッターに返ること」を前提に攻撃を組み立てること自体が間違っています。サーブは当然、相手が打つ訳ですから、サーブレシーブを崩されることなんて当然ある訳です。なのに「サーブレシーブが返らなかったので勝てませんでした」と言っていては、良いサーバーがたくさん揃ったチームには絶対に勝てません、と言っているようなものです。

この後にも、他のチームとのサーブレシーブ成功率を比較していますが、「返らなくても何とかなる」と思っているのと「返らないと負ける」と思っているのではレシーバーにかかるプレッシャーが全然違います。先に挙げられた「精神面の弱さ」というのも、ここから来ているのではないでしょうか。

すべての元凶である「タイミングの速いセット(トス)のコンビバレー」を根本から考え直さないと、パイオニアのプレミア復帰は無いと思います。タイトルに「昇格へ全員の意識改革必要」とありますけど、まずは監督の意識改革が必要ではないでしょうか。

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