龍神NIPPON、フルセットの末にイランに敗戦 FIVBワールドカップ2015/日本バレーボール協会

 「FIVBワールドカップ男子大会」が9月18日(金)、大阪市中央体育館(大阪府大阪市)と富山市総合体育館(富山県富山市)で大会8日目を迎えました。第2ラウンド最終日となったこの日、全日本男子チーム・龍神NIPPONは同じアジア勢のイランと対戦し、フルセット(25-22、25-23、18-25、21-25、12-15)で敗戦。本大会の通算成績を5勝3敗としました。

とのことです。試合を観ていましたが、どうも戦い方がまずかったまずかったな、ベンチの采配ミス、そもそものコンセプトが良く無いんじゃないかな、と思いました。

1、2セットは石川・柳田の両サイドが大車輪の活躍。ここまで打たせて、拾わせて、大丈夫かと思わせましたが、案の定3セット目は両者ともに疲労からか少し集中力を欠いたように見えました。そこは周りが頑張って欲しかったところですけどね。

相手ミドルの攻撃に、コミットでピョコピョコブロックに跳んでしまうのも、あれはまずいなと思いました。どうやらベンチの指示のようですが、あれは非常によろしくないです。データを基に的を絞らないとということですが、逆に相手セッターへ、ブロックの穴を教えているようなものです。いくらデータを基にしたと言っても、そこに跳んでくると分かっている相手に対して、馬鹿正直にデータ通りのセットを供給するアホなセッターはワールドカップになんか出てきませんよね。それよりも、リードブロックに徹して、全ての攻撃に対して粘り強く跳んだ方が、試合の後半にボディブローのように効いてきます。イランも、途中出耒田選手のクイックが止まらないからかコミットの時間帯がありましたが、終盤にはまたリードに戻し、それで鈴木選手のクイックを見事に封じていました。ミドルが通らなくなった深津選手は、サイドへセットが偏って行きましたが、それこそ相手リードブロックの思うつぼです。

これまで私は、ブロックの役割は3つあると思っていました。(1)得点する、(2)ワンタッチを取って切り返す、(3)スパイクコースを限定しディグし易くする。今回、4つ目の役割があることに気付きました。(4)粘り強く跳んで相手スパイカーに「こりゃ簡単に決まらないぞ、下手打つと止められるぞ」とプレッシャーをかけ続けること。安易にコミットで跳ぶと、この4番目の役割を放棄することになると思います。

それと、これが一番痛いなと思ったのですが、清水選手の要所でのパスミス。清水選手は基本的なオーパーパスの練習を今一度しっかりやって欲しいなと思いました。

上記に加え、(1)石川選手、柳田選手を休ませることが出来る控えがベンチにいない、(2)オポジットのバックアップ不在、(3)一発で試合の流れをひっくり返せるビッグサーブの打てる控えがベンチにいない、(4)何らかの理由で2枚替えができない、などが問題点としてあげられます。

大会前は全敗もあるかと思っていたのに、1勝し、2勝し、ちょっと強くなったと思ったら、途端にあれこれ要求を始める。良くないですかね。でも、だからこそ、言いたくなってしまうのです。このチームはもっともっと強くなれるはずだから。そういう、期待を持てるチームになってきましたよね。

この日の全試合結果。

【Aサイト】
アメリカ×チュニジア 3-0(25-14、25-19、29-27)
イタリア×ベネズエラ 3-0(25-16、25-22、25-18)
日本×イラン 2-3(25-22、25-23、18-25、21-25、12-15)
【Bサイト】
エジプト×ロシア 0-3(20-25、24-26、18-25)
カナダ×アルゼンチン 1-3(21-25、25-23、27-29、22-25)
オーストラリア×ポーランド 0-3(15-25、22-25、17-25)

引き続き1位:アメリカ、2位:ポーランドが全勝キープ。

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