日本 被ブロック減へ、司令塔育成急務?

敗れた試合で相手に与えたブロック得点はロシア戦が14、セルビア戦が21、米国戦が16。中国戦では11だったものの、身長の低い日本がライバルの高さを克服できなかった姿が浮かび上がる。

 銅メダルに輝いた2012年ロンドン五輪までは、バックアタックなどを活用し、敵の高いブロックをかいくぐるトスを上げ続ける名セッター、竹下佳江がいた。第2戦まで先発した32歳の古藤は長い試合になるとトスが乱れた。レシーブ力を買われて第3戦から先発した21歳の宮下も、米国戦で長岡にトスが集中するなど課題を残した。

見ていて思ったのは、レセプションアタックよりも、トランジションの場面でのセットが手上げというか、いまいち丁寧さに欠け、低くなったり速くなり過ぎたり届かなかったり大きくぶれる場面が目立ったこと(セッターに限らず)。このあたり、若い頃の竹下選手にもよく見られましたが、しかし後年はこの辺りでの「大事な場面での丁寧さ」が随所に見られた気がします。

竹下選手があの身長で、長らく代表の正セッターを務めてきたのは理由があるわけで、セットの技術で竹下選手と同等のものを求めるのは酷ではないですかね?「とにかく速く」も完成できればそれは通用するのかもしれませんが、しかしそれが出来なければ絶対に勝てない、という訳ではないと思うのです。そこのところ、今いるメンバーのスキルとも相談して、どうすれば勝てるのか、どうするのがベストなのか、しっかり探って欲しいと思います。「こうしなければならない」とあまり頭を堅くしないで。古藤選手にも宮下選手にも、それぞれ竹下選手が持っていなかった良いものを持っているわけですから。

日本はどうして世界選手権で、五輪で、銅メダルを獲得できたのか、もう一度良く考えて欲しいと思います。決して「速いセットで相手のブロックを振り切ったから」では無いと思いますよ。

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コメント

いつも楽しみに拝見しています。
わたしも管理人さんと同意見で、速い攻撃は戦術のひとつにはなりますが、それだけでは勝てないと思います。
過去、速さにこだわった全日本チームの結果を見てももう分かりきっていることだと思うのですが、未だにそれにこだわる理由がわかりません。
日本のサーブも良いですが、世界のサーブも凶悪化している中、Aパスの確率が低いのですから、むしろBパスCパスからの動き(戦術)を徹底的に磨く必要があるのではないかと思います。それがラリー中に乱れた場面でも活きてくるのですから。

> リクさん

仰る通りだと思います。
1年365日、ほとんど休む間もなくバレーボールをしている彼女たちに、「もっとミスを少なく」というのがどれだけ酷なことか。
「Aパスさえ返れば」と良く言われますが、今大会デジタルセカンドコートなどをみていても、日本のサーブレシーブ返球率の高さは群を抜いています。
それでも更に「守備を頑張らないと」と言う指揮官の言葉に疑問を持ちます。
選手はもう、頑張れる以上に頑張っていますよ。
あとはただ、頑張り方、頑張らせ方をコーチングスタッフが間違えているだけだと思うのですよね。

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