スポーツナビ/予選ラウンド3戦に関するコラム
スポーツナビの恒例のコラムです。ブラジル、イタリア、ギリシャの3試合について。ここのコラムはいつも客観的にきちんとまとまっていて、個人的には結構好きです。参考になります。
スポーツナビ | アテネ五輪 Athens2004 | バレーボール コラム|歯車が全くかみ合わない日本、ブラジルに完敗
柳本監督は「僅差のゲームだった」とコメントしたが、印象としてはブラジルよりも「魔物が棲む」と言われる五輪そのものに選手達が飲まれていたように思われた。12名中10名が五輪初出場、チームができてから1年あまりという浅いキャリアの中でどう格上のチームと戦っていくか。予選、トーナメントだけにとどまらず、北京を見据えての戦い方が指揮官には求められている。
スポーツナビ | アテネ五輪 Athens2004 | バレーボール コラム|イタリアに歯が立たず惨敗
試合後のコメントで、吉原主将は「自分たちのよさを全く出すことができなかった」試合と振り返っているが、まさにそのとおり。また、お家芸ともいうべきブロード攻撃を、逆にイタリアに決められるシーンも目立った。つまりは徹底的にデータを研究されてきたということだ。スパイクを打つときは、身長の低い竹下のところをねらい打ち。不調の高橋がコートにいるときはサーブで高橋を狙ってカットを崩し、高橋の時間差も同時に封じる。ブロード攻撃には徹底して2枚以上のブロックとフォローがついて、オープン攻撃に頼らざるを得ない状況に追い込まれた。
スポーツナビ | アテネ五輪 Athens2004 | バレーボール コラム|辛くもアテネ初勝利
ポイントは全体を通じて佐々木の攻撃力、苦しいときの吉原の冷静なプレー。この2つが今日の勝利の大きなファクターだといえる。特に第2セットを落とした後、連続失点スタートとなった第3セット、3点差がつけられてからの速攻、ブロックで7対7と追いついたプレーがこの試合のキーポイントだった。 この2人のベテラン勢に、若い栗原がサーブでギリシャを崩し、また要所で思い切りのよいスパイクを見せたことでギリシャを振り切ることができた。大友、高橋らもワールドカップ、最終予選時の勢いはまだないものの、ブラジル戦、イタリア戦での目を覆わんばかりの不調ぶりは脱し、徐々に息を吹き返しつつあることもこの試合の収穫だった。この試合でも高橋はサーブレシーブで狙われ、崩されるケースもままあったし、大友もブロードのミスが目立つシーンもあったが、彼女たちの調子を取り戻すために、少々リスクを冒してもメンバー交代をせずに使い続けたと見られる。