決勝トーナメントでは「思いもよらない」試合を・三屋裕子氏

読者の方からの情報です。ありがとうございます。

三屋裕子さんが、1次リーグ最終戦のケニア戦を終え、予選ラウンドを総括されています。

Quoted from NIKKEI NET-アテネ五輪  強さを感じられない原因は、今日のケニア戦だけでなく、ストレートで敗れたイタリア戦、韓国戦にしても、第1セットを大差で取ったのに第2セットを落としたギリシャ戦も同じで、攻撃の柱となるプレーが出てこなかったからだ。つまりケニア戦も3-0で勝ったが、「このプレーで確実に得点できる」というパターンが確立できていない。

普通なら、攻撃の柱になるべきは「いつでもどこからでも2段トスを打ち切れるエース」ということになるんですが、大山・栗原・佐々木の3選手のいずれも、その域まで達していません。これはもしかすると、日本人の持つ潜在的な身体能力の限界から、この先ずっと解決されることの無い問題かもしれません。

そうなると自然と、攻撃の核はセンターを中心としたコンビバレーということになります。三屋さんの言うようにコンビネーションのずれも有りますが、そのずれ自体を生み出しているのがやはり守備の乱れでしょう。

相手の裏をかくべく、攻撃のパターンを増やすのは良いのですが、その攻撃の前には必ずレシーブがあるということを忘れてはいけません。セッターに安定したボールが返らなければ、せっかくの攻撃パターンも不発に終わります。

「以前のこじんまりとした守備重視のコンビバレー」を嫌う声も聞かれますけど、大山・栗原の両選手がもし前述の「エース」の域まで達しても、守備の重要性は変わりません。安定した守備から多彩な攻撃を繰り出し、乱れても打ち切れるエースがいる。それが理想ですから。

ちょっと話が逸れました。

Quoted from NIKKEI NET-アテネ五輪  連携が決まらないことについては、五輪前の時点でのチームの調整に失敗したのではないかと疑念がよぎる。それは、五輪前の調整の場であった7月の「ワールドグランプリ」で、五輪に向けて手の内を隠すため、また同時にあらゆる選手を試す場として試合を進めた結果、チームとしての形を作り上げることができなかったのではないかという疑問だ。

これはワールドグランプリ中から常々心配していました。ワールドグランプリでの選手たちの表情を見ていると、戸惑いというか、明らかに消化不良であるといった顔つきでしたから。思いっきりプレーできていませんでしたね。

ただ、

Quoted from NIKKEI NET-アテネ五輪  この疑問が当たっているとすると、悪循環を断ち切るためには決められたパターンではない「思いもよらない」試合をすることだが、

これはちょっと。その「思いもよらない」試合をするにも、やはり安定したレシーブが前提だと思うんです。おそらくこれまでの試合の中で、準備していたけれど守備の乱れから披露できていない攻撃パターンがいくつかあると思うんです。ジェットストリームアタックとか(まだ言うか)。それが果たして中国相手に繰り出せるのかどうか。すべてはサーブカット、チャンスボールの処理など、基本的なプレーの精度にかかっているでしょう。

バレーボールに関連したブログを探す → 人気 blog ランキングへ | ブログランキング【くつろぐ】へ

コメントを投稿

  • 上記記事に関するコメントをお寄せください。関係のないコメントはばれにゅ☆BBSへどうぞ。
  • メールアドレスは入力必須ですが、SPAM対策の為に表示はされません。
  • コメントの内容が、「意味がない」「元の記事と関係がない」「他人のプライバシーを侵害している」「他人を中傷している」など問題があると管理人が判断した場合、削除させて頂くことがありますので、予めご了承ください。
  • HTMLタグの使用は禁止しています。URLは自動判別し、自動的にリンクを生成します。
  • ここはいわゆる「掲示板」ではありません。よろしくお願いいたします。