代表入りも近い!? 期待の大型セッター2人/JT井上俊輔、NEC松浦寛子

 大型セッター待望論----。とくに女子バレー日本代表では、幾度となく新たなセッター、しかも世界の高さに見劣りしない大型セッターの出現が待ち望まれて久しい。男子バレー日本代表は阿部裕太(東レ)、宇佐美大輔(パナソニック)と円熟味の増したセッターがコンビバレーを形成するが、アタッカー同様、セッターも若手が台頭すれば、チーム内争いに刺激が加わる。
 そんななか、男女ともに楽しみな存在が現れた。ともに「高さ」を武器に持つ新星。まだまだ荒削りではあるが、9月12、13日に藤沢市で行われたサマーリーグ決勝大会でもトスをあげた2人のセッターに注目だ。

高身長セッターとして期待される、JTサンダーズの井上俊輔選手と、NECレッドロケッツの松浦寛子選手に関するコラムです。

男子は阿部選手がずいぶんと安定してきましたからね。特に問題なのは女子の方でしょう。

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コメント

男子の190cmのセッターというのはそれほど珍しいとは思いませんが、180cmの松浦選手にはぜひがんばって欲しいですし、山田監督も彼女を使って欲しいです。
ただ私が思うのは、日本にいないのは大型セッターではなく、大型セッターを使う度胸を持った監督ではないでしょうか。
小さくとも上手いセッターを使って多彩なコンビバレーをやった方が見栄えがいいし、ブロックの低い所を抜かれても、それはこちらのミスではなく相手がすごいということになり、またブロックに低い所があることによって生じるブロックシステムやレシーブ隊形の弊害も多くの人は気づきません。
それに対して、大型のセッターを使った場合、コンビミスやドリブルなどの凡ミスがあると非常に目立ちますし、ブロックが良くなったといってもブロックというのは1セットに何本も出るものではありません。また、大型のセッターになったことで生じるブロックシステムやレシーブ隊形の微妙な変化に気づく人も少ないでしょう。

また日本人のメンタリティとして、小さい人が大きい人を相手にがんばっている姿を見るのがすきというのもあります。
そして何より、大型選手でチームを作るのは時間が掛かるので、少なくとも最初のうちは負けが先行することになり、その間のマスコミのバッシングに耐えなければなりませんし、時間を掛けたからといって上手くいく保証はありません。
以上のような理由から、大型セッターを使うのはVリーグですらあまりないので、まして日本代表となると自分が首になっても構わないというくらいの覚悟がないと出来ないのでしょう。
今全日本では竹下選手がセッターをやっていますが、そこを大型セッターに変えた場合、9割がた今より弱いチームになるでしょう。
ただ、今のままでは絶対にメダルを取るのは不可能なのも事実なので、たとえ少ない可能性であるとしても大型セッター(正確いえばブロックの穴にならないセッター)に挑戦するしか道はないと思います。

葛和監督時代には、大貫選手が大型(173cm)攻撃型セッターとして期待されていましたよね

その時代は試行錯誤とベテラン不在が大きく響いての結果だったと思いますが、葛和監督の勇気はすごいと思います

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