日本、ブラジルに逆転負け...3位決定戦へ/2010世界バレー女子

バレーボールの女子世界選手権は13日、東京で準決勝2試合が行われ、日本は北京五輪の覇者で世界ランク1位のブラジルと対戦。2-3で敗れ、3位決定戦へまわることになった。日本はあす14日、銅メダルをかけて米国と対戦する。

テレビ観戦しました。いやはやとんでもない試合でした。

日本が1、2セットを先取できたのは、徹底したジャケリネ選手狙いのサーブが有効だったからでしょうね。WGPの時も同じようにして崩し、日本が勝利をものにしています。ブラジルと戦う際には、もう定石と言って良い攻め方。

そこから、サイドに攻撃が集中したところ、ブロックでうまくワンタッチをとって切り返すなり、抜けてきたボールをディグで繋ぐなりで、得点に結びつけていました。それほど本数は多くはありませんが、珍しくセッター前の速攻を使うなど、相手ブロックをかく乱することもできていたと思います。

しかし3セット目になると、どうもリズムがおかしくなります。ジャケリネ選手に変わってサッサ選手が入ったことで、ブラジルのサーブレシーブが安定感を増し、攻撃もばらけ始めます。当然、この手を打たれることを日本のスタッフは想定していたと思うのですけどね。かといって、有効な打開策も無く、ブラジルに良いリズムを持って行かれると、今度は日本がばたばたし出してこのセットを失ってしまします。

せっかく序盤で良いリズムを作ったのですが、そのリズムがどうして生まれたのかを忘れてしまったかのように、日本の攻撃はサイドサイドとどんどん単調になってしまいました。もちろん、この日の木村選手、江畑選手のできは素晴らしく、一番信頼できるところにトスを上げたくなるのは分かるんですが、それにしても後半は集中し過ぎでしたね。もう少し我慢して、トスを散らすことはできなかったでしょうか。アタック本数が多かった為、特に守備の要も担う木村選手には、3セット目辺りから疲労の色も見えましたね。競ってくると慌てるからなのか、トスが低くなる竹下選手の悪い癖も随所に見られました。

日本がブラジルに対してここまで戦えるようになったのは、2段トスを打ち切れる、打ち切れない場面でもなんとかできるサイドアタッカーが表裏と2枚揃ったことが大きいと思います。しかしだからといって、そこに依存し過ぎているのが現状でしょう。依存するのではなくもう少し、この二人を有効に使えると良いのですけどね。本当に大事な場面で活躍してもらう為に。

一つ気になったのは、佐野選手のアンダーでの2段トスの精度が、この日はかなり低かったこと。素晴らしいディグを連発していただけに、いささか残念でありました。もちろんオーバーパスでもミスすることはある訳ですから、この日の不調をアンダーで2段トスを上げているから、というつもりはありませんけど。

というわけで、ブラジルを大いに慌てさせたと同時に、これまで課題としてきたことが更にはっきりと見えてきた試合であったなあと思います。

それにしても、ここに来て突然の迫田選手→石田選手の登録選手入れ替えにはびっくりしましたね。結果的に彼女のサーブは非常に有効で、入れ替えは成功でしたね。素晴らしい。

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コメント

惜しい試合でした。
第2セットを競り勝ってものにしたときは、この試合勝ったと思いました。
センター攻撃を捨て、レフト攻撃をレシーブするという日本の作戦が見事に嵌ったと思います。
そのようなレシーブシフトを敷いていたとはいえ、実際にあの強烈なスパイクをレシーブできたのはすごい事です。
接戦になり、尚且つサーブレシーブを乱したので、ブラジルが日本の作戦にどんどん嵌っていって、ブラジルらしからぬミスをしたり、むきになってスパイクを打ったためか、竹下選手のブロックにさえもワンタッチを取られてました。
第3セットの終盤までは接戦でしたが、ブラジルがセンター攻撃を使い始めたことで、形勢逆転されてしまいました。
第4セットは大幅カットだったのでよく分かりませんが、日本のサーブレシーブの精度も落ちた様に見えました。
ロシア戦でスタメンを休養させていたらどうだっただろうという思いもありますが、2セットダウンから逆転したブラジルが流石だということでしょう。

2セット目とって今日はもしかしたらと思いましたが勝てませんでしたね。
ブラジルはサッサ投入しサーブレシーブ安定させましたがそこで次にどういうサーブを打って崩すのかが足りませんでした。
明らかにサーブ効果が下がり相手セッターを冷静に戻してしまいました。
今大会日本のサーブレシーブは悪いです。その中両レフトがよく打ち切って勝ってきました。レフトの成長は今後にも明るい兆しが見えますが逆にセンターの決定率の悪さが気になります。
両レフトにマークが集中する中ブロックが1枚になっても決めきれない状況では竹下が分かっていてもレフトへ上げてしまうのは勝つためには仕方がないと思います。
後ブロックかなり決められてしまいましたがブロックフォローが全く出来ていません。見ていて日本は1発で決めようとし過ぎのように見えます。大会前リバウンドとる練習していたのに試合ではほとんど見られません。もっともっと緻密なバレーをして欲しいです。豪快で派手なバレーをしてるように見える。地味で緻密なバレーをしないとこの上には上がれないでしょう。この間も書きましたが世界バレーの舞台で4強に残りメダル争いの舞台で戦えるのは今後の大きな財産になる事でしょう。
3位決定戦アメリカ相手にすべて出しきってメダルとってほしい。3位と4位の差は大きい。
自信をつけてほしい。

勝たせてあげたかった。大きな大魚を取った事のない未知の世界。自分も生では世界一の瞬間を味わった事はないから。ロシアのように世界一経験者の選手かスタッフが欲しい所。2セットまでは明らかにブラジルは固かった。そこをうまくつけこみました。3セットから経験豊富な10番が出てきてから落ち着きましたね。逆に日本は監督含めて焦りました。木村選手江畑選手竹下選手ほんとにお疲れ様でした。スーパープレーの連続。身長ない中の3Dバレー見てて感動しました。それでも勝てない。これは選手云々ではなく協会のあり方を問われる試合展開だったと感じました。

惜しかったというよりもったいなかったなぁという感じですね,2セット目までの内容を見てたら"イケル"と誰もが思う展開でしたからね,木村・江畑がつかまりだした時に打開策がないのが痛かった,せめて4セット目頭から江畑を石田に変える采配ができればよかったんですけどそれどころじゃなかったんでしょうね眞鍋さんの頭の中は,もっと攻めの采配ができればね...負けはしましたが間違いなく今大会のベストゲームでした,少しずつではありますが力はついてきてるので見通しは明るいです。

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