強さ増した木村沙織と、その負担=世界バレー1次ラウンド総括/スポーツナビ
スポーツナビ掲載のコラムです。
1次ラウンドを終え、5戦5勝。最高のスタートを飾った日本のエースは、名実ともに木村沙織(東レ)であるのは間違いない。
これまでは、攻守の要と取り上げられるたび「自分の1人の力ではないし、迷惑を掛けることのほうが多い」と謙遜(けんそん)してきた。だが、近ごろはその木村の言葉が少しずつ変わり始めた。
「よくも悪くも自分次第。自分が決められるかどうかで、試合の結果が変わる。最近はそう思うようになりました」
そう思うことは必要かもしれないけれど、そう思わせてしまうような今のチーム状況が気になります。彼女に頼る部分が多すぎるのですよね。もう少し、負担を軽くしてあげることを考えてあげないと。確実に勝ちが計算できる相手の場合は、ベンチに下げて休ませるとかはできると思うんですが。
山口が言う。
「サオリの負担を大きくし過ぎてしまっているのは確かです。このままじゃ、この先が厳しくなるのは目に見えているので、サーブレシーブも、コンビでほかにブロックを引きつけることも含めて、何とかしていかないと......」
バックで井野選手と交代させられてる場合じゃないですね。といっても、そもそもセンタープレーヤーの彼女をセッター対角に配置しているのが少し無理があるのですが。