弱点克服に励む迫田が東レ優勝の立役者に=女子バレー皇后杯/スポーツナビコラム
バレーボールの皇后杯は18日、東京体育館で決勝を行い、女子は東レが、3大会ぶりの頂点を狙ったトヨタ車体を3-1(21-25、27-25、25-21、25-23)で下し、4大会ぶり4度目の日本一を決めた。
皇后杯を制した東レアローズ女子をクローズアップしたコラム。特に、サーブレシーブへの挑戦を始めた迫田選手を取り上げていますね。
たとえば昨年までならば、木村とセッター対角に入る外国人選手がサーブレシーブを担い、迫田は攻撃に専念できる環境にあった。しかし今季、東レが獲得したフリール・マノンはオランダ代表ではセッター対角に入る選手であり、サーブレシーブには参加しない。
これまでのように「攻撃だけで貢献できればOK」ではなく、「サーブレシーブもできないと試合に出場できないかもしれない」という状況に、迫田は直面することとなった。
フリール選手が故障中のため、現在はセッター対角に高田選手が入り、高田選手がサーブレシーブをするので迫田選手の負担はまだそれほどではないようです。フリール選手がスタメンに入るようになってからが彼女の勝負ですね。フリール選手がきちんとパフォーマンスを発揮し、迫田選手の守備が思わしくないようですと、守備の良い選手と替えられてしまう可能性が高いでしょう。
しかし、迫田選手になんとか経験を積ませたいと、チームメイトが全面的にバックアップの姿勢を見せているようです。
「リオ(迫田)には正面に来たボールだけ拾ってもらって、あとはサオリ(木村)と私がカバーするというのを決まり事にしています。でも他チームはサオリの攻撃力を封じるために、サオリも狙う。リオだけじゃなくサオリの負担も減らせるように。コートの半分以上は私が拾うつもりで何とかしてあげたいし、やらなきゃいけないんです」(濱口)
さて、迫田選手がどこまで順応できるのか。個人的には、江畑選手も同様に、日立リヴァーレでサーブレシーブに参加して欲しいんですけどね。今のままでは安泰というわけにはいかないでしょう。