全日本男子チームが始動! 記者会見を開催/清水が右足手術、予選微妙

4月9日より合宿をスタートした2012年度全日本男子チーム・龍神NIPPONが10日、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)にて記者会見を行い、その後バレーボール専用体育館で練習を公開しました。

会見では、清水選手の怪我・手術が明らかになりました。

日本バレーボール協会は10日、全日本男子のエース、清水邦広(25)=パナソニック=が3月30日に右足外くるぶし遊離体の除去手術を行ったと発表した。全治6週間の見込みで、6月1日開幕のロンドン五輪世界最終予選(東京体育館)出場は微妙。

セミファイナルで激痛が走り、無理を押してファイナルに出場していたようです。チームの勝利も大事ですが、五輪予選が控えていること、まだまだこれからの選手であること、控えに山本選手がいたことなど考えれば、無理するのが得策だったとは思えませんけどね。

この件について植田監督は、

「全治までに筋力が20%落ちるという。本人は5月中旬までに戻ると言っている。科学で証明できないものを信じている」

などという意味不明なことを言っていますが、五輪予選は山本選手と上場選手で乗り切るしかないんじゃないでしょうか。

と、清水選手の故障ばかりがクローズアップされがちですが、それよりも植田監督の発言が酷いことになっています。

大きなポイントはトスのスピードだと思っている。0.6秒~0.7秒を求めてやっていかないと、五輪でのメダルは難しいだろうという計画を進めた結果、ミスや打ちこなせないコンビネーションが減った。

意味が分かりません。トスのスピードばかりにとらわれた結果が、ワールドカップだったはずなのに、何も学習していないのでしょうか。

----- 追記 -----
と書いたのですが、なんと引用元のスポーツナビの記事が、今(12:06)確認したら内容が書き換えられています。

1つの大きなポイントは、トスのスピードだと思っている。男子は2004年まではだいたい1.4秒ぐらいの非常に遅いトスを打っていたのを、どんどん改善して1秒以内に、さらに昨年は南米遠征をきっかけに、0.6秒~0.7秒を求めてやらなければ日本が(五輪で)メダルを取るのは難しいだろうという計画のもとに進めた結果、ミスや打ちこなせないコンビネーションがあった。その反省を踏まえて、プレミアリーグ最中も各チームを回っていろんな話をして、現在に至っている。

まったく異なる内容に変わっています。一体どういうことなんでしょうか...。まったく真逆の内容となっています。以前の内容では、トスのスピードを上げたことによって攻撃の精度が上がったと読めますが、書き換えられた後では、トスの精度を上げたことにより攻撃の幅が狭まったことを反省し、そこを改善している、と読めます。下の「打ちやすく初速の速いボール」というのは依然として謎ですが、これならば、まだ少し希望が持てます。
----- 追記終わり -----

高さを生かした、なおかつスピードのある攻撃をやっていって、打ちやすく初速の速いボールを求めたい。

簡単に言っていますが、トスにブレーキをかけることなんかできないわけで、初速が速ければ終速も比例して速くなるってことが分かってるんでしょうか。

新戦力の面では、篠田(歩)は国内において、いい入りをして、高く強く打てる力があると思った。

何故高く強く打てるのか、を理解できていなければ、結局闇雲にセッターに速くて低いトスを要求し、選手の良さを生かせないということになるでしょうね。

なんというか、植田監督のコメントには毎度がっかりさせられます。

が、福澤選手のコメントには一筋の光が。

トスを早くしてしまうと、高さが生かしきれないので、今シーズン、チーム(パナソニック)に戻っていろいろ(セッターの)宇佐美さんとデータとか見ながら話した。その中で、自分にあった高さが分かったので、自分の武器を一番生かせるトスを意識してやっている。

これに関して、監督が訳の分からん注文を付けて、福澤選手の良さを潰してしまわないよう祈っています。

もうみんな、監督が訳の分からないことをいうようだったら、代表をボイコットして帰ってきちゃえば良いんじゃないですかね。その結果、五輪に出られなくてもそれはそれで仕方がないでしょう。つまらない、情けない試合を見せられるよりはよっぽどましです。

----- 追記 -----
上記にも追記した通り、最終的には、植田監督のコメントはそれほど酷いものではなかったようです。スポーツナビの記者がきちんと内容を把握できないまま、適当に書いてしまったのでしょうかね。で、あとから「これはまずい」と、他のサイトなどを見て訂正したと。訂正するなら訂正するで、きちんとアナウンスして欲しいものですが。その他、下記リンク先のフジテレビバボちゃんネットの記事も大変参考になります。

少しだけですが希望を持って、最終予選を楽しみにしたいと思います。
----- 追記終わり -----

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コメント

管理人さんがなぜ監督の発言に怒っているのかわかりません。
つまり監督はこれまでトスのスピードを追求する為に低くて速いトスにしてきたが、結果ミスが増え、アタッカーが打ちこなせずコンビネーションが組めなくなったと言っています。
それでまずアタッカーが打ちやすい高さを重視し、その上で速さを求める為にトスの初速を上げて、高く速いトスにしていこうと考えているんじゃないでしょうか。
つまり福澤選手が取り組んでいることと同じだとおもいますが…

> ちょっぱあさん

すみません、追記をしたのですが、内容が追記前のものに巻戻ってしまっていたようです。再度更新しました。

スポナビの記事には最初、そのようには書かれていなかったんですよ。上でも書いていますが、植田監督のコメントは

> 大きなポイントはトスのスピードだと思っている。0.6秒~0.7秒を求めてやっていかないと、五輪でのメダルは難しいだろうという計画を進めた結果、ミスや打ちこなせないコンビネーションが減った。

このようになっていて、「トスのスピードを上げたらミスが減った」という内容になっていたんです。
その後、記事が書き換えられて現在の内容になりました。
その辺については上記の追記分を読んで頂ければと。「初速が速くて打ち易い」というのはちょっと意味が分からないのですけど、ただ速さのみにこだわるのは止めたようなので、少し希望が持てるかな、と思い直しました :)

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