ブラジルが優勝!日本の最終順位は4位/バレー女子ワールドGP 2013決勝ラウンド最終戦
「FIVBワールドグランプリ2013ファイナル札幌大会」は9月1日(日)、北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で大会最終日の3試合を行いました。火の鳥NIPPONは、FIVB世界ランキング1位(2013年1月23日現在)のアメリカと対戦。フルセット(25-17、19-25、25-18、17-25、12-15)の末にアメリカに敗れ、日本は最終戦を白星で飾ることはできませんでした。日本は最終順位4位で本大会を終えました。
とのことです。
アメリカ戦のざっくりした感想ですが、前日の中国戦に引き続き、よくもフルセットまで持ち込んだな、という印象です。予選の状態からみれば、ここまでやれるとは思っておりませんでしたので。
テレビの解説陣が「ここまで来たら勝ちたかったですね」などと言っておりまして、その気持ちも分からなくはないですが、今大会は結果以上に収穫のある大会ではなかったでしょうか。予選はやはり「速いバレー速いバレー」で「また同じ同じことを繰り返している」と少し辟易していましたが、良い意味で「同じことを繰り返し」、決勝ラウンドでは多少速さを犠牲にし、「アタッカーの打ち易さ」を重視していたように思います。また、ファーストタッチの高さがゆったりと改善していましたし、出場する選手の誰もが活躍するなど、本当に収穫の多い大会だったと思います。
竹下選手が抜けてセット(トス)が不安定になっただの、佐野選手が抜けてディグ能力が落ちただの、マイナス面にばかり目を向ける記事が目立ちますが、それ以上に得たものは一杯あるはずです。ブロックの高さが揃ったことで、特殊なブロック戦術に神経や体力を削がれることはなくなるでしょうし、リベロがオーバーパスを使えることで、攻撃選択肢の幅も広がります。そしてこれからの伸び代も期待できます。
あまり結果ばかりを追いかけず、これで(現時点での)上位3チームとの力の差がはっきりと分かりましたし、何が良くて何が足りないのか、はっきりしたと思います。今大会には参加していなかった荒木選手などもまた戦列に復帰するんでしょうし、とにかく今後が楽しみになる、そんな大会でした。思えば、ワールドグランプリと言えど結果ばかり求め、スタメンをがっつり固定し、「何かを試す余裕」などない状況が毎年続いていましたから、それを考えれば今年のワールドグランプリは「観ていてわくわくする大会」でした。そういったこともふまえて、リオまでを「わくわくしながら」見守って行きたいと思いました。
◆最終順位
・1位: ブラジル (勝点15/5勝0敗)
・2位: 中国 (勝点10/4勝1敗)
・3位: セルビア (勝点8/3勝2敗)
・4位: 日本 (勝点5/1勝4敗)
・5位: イタリア (勝点4/1勝4敗)
・6位: アメリカ (勝点3/1勝4敗)◆個人賞
・ウィングスパイカー賞第1位: シュ,テイ(中国)
・ウィングスパイカー賞第2位: ブランキツァ・ミハイロビッチ(セルビア)
・ベストリベロ賞: ファビアナ・オリベイラ(ブラジル)
・ベストオポジット賞: ヨバナ・ブラコチェビッチ(セルビア)
・ベストセッター賞: アリーシャ・グラス(アメリカ)
・ミドルブロッカー賞第1位: タイーザ・メネセス(ブラジル)
・ミドルブロッカー賞第2位: ミレーナ・ラシッチ(セルビア)
・MVP: タイーザ・メネセス(ブラジル)
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コメント
私の携帯がダメなのか?文字化けしちゃってます。残念…。
投稿者: ゆう | 2013年9月 2日 09:19
> ゆうさん
あー、すいません、JVAのサイトからそのまま引用するとおかしな文字コードが入って文字化けするのを忘れていました。
修正しましたので、文字化け直ってると思います。
どうですかね。
投稿者: 太鉄 | 2013年9月 2日 10:52
見れました。仰る通りだと思います。
それに、長期に渡って中心として頑張ってきた選手の後継者は、少なからずこういう記事や、ファンからの不満の声が上がるのは致し方ない事だと思います。
投稿者: ゆう | 2013年9月 2日 18:32
> ゆうさん
致し方ないとしてしまうのではなくて、やはり良いものは良い、悪いものは悪いと、こんな末端のゴミみたいなブログでも言い続けていきたいと思っています。
しかし今回はそれでも、過去最高タイの4位なのですよね(1997年以来)。
五輪で銅メダル獲った翌年なので要求が高くなっているとは言え、その銅メダルを獲得したチームでも5位が最高だったわけで。
もっと素直に評価されて然るるべきですよね。
投稿者: 太鉄 | 2013年9月 2日 18:57
個人的には長岡と石井をスタメンで使い続けて欲しかったです。決勝ラウンドは勝ちにいっていたということやセッター宮下の負担軽減だとは思いますがスタメンのサイドをオリンピック組でスタートしてしまうと流れが悪くなっても中々交代しにくい状況が生まれてしまいます。ベンチにオリンピック組が控えている状況の方が若手はのびのび思い切ってプレイできるだろうしブラジルも若手をスタメンに使い流れが悪くなったらシェイラを後から使ってました。若手を育てながら勝ちにいく場合20点前後辺りでベテランやオリンピック組を投入し最後試合を締めるが理想かなあと まぁでも管理人さんのおっしゃる通りこれからの可能性を感じられる期待以上の内容だったと思います
投稿者: ちょっぱあ | 2013年9月 3日 17:34
> ちょっぱあさん
そうですね、欲を言えばもう少し、という部分は確かにありますね。
なんだかんだで勝ちに行ってたところはあると思います。
が、それでも今までの「がっつり固定」から比べれば、格段に改善されていたと思います。
今後に期待しましょう :)
投稿者: 太鉄 | 2013年9月 4日 11:38