錦織圭の見ている世界をもっと 良い解説、残念な解説

一方、『世界バレー女子イタリア大会』(9~10月)の中継はもったいなかった。真鍋政義監督の新戦術「ハイブリッド6」という言葉自体は、試合中に何度もアナウンサーが口にしたが、それが一体どのような戦術であり、体格では上回る他国のチームをどう混乱させるのか。放送中の試合では駆使されているのか、機能していないのか。機能していないのなら、それはどこを見ることで分かるのか。もっと触れてくれていたら、バレーボールに詳しくない視聴者にも現在の日本代表の見どころがみずみずしく伝わったに違いない。解説者は解説業を始めてまだ間もないから仕方がないのだが、長く日本代表のセッターを担ってきた方だけに、その経験と知見をアナウンサーがもっと引き出してほしかった。今後に期待します。

テニスの松岡氏、サッカーの名波氏の解説を持ち上げた後で、どーんと落としています。ここでは「解説者は解説業を始めてまだ間もないから仕方がないのだが、長く日本代表のセッターを担ってきた方だけに」と特定の人物を挙げていますが、そういう解説者を登用する局側にも問題があると思います。もっと適任が一杯いるのに。

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