日本には、"省エネ"バレーが必要だ。中田監督が新鍋理沙に託した役割。/Number Web
この記事の中で、引っかかる記述を発見したのでご紹介。
ただ、速いバレーを求めるとどうしても(スパイカーが)ヒットする場所が低くなるけど、そうじゃない。トスが何秒という速さじゃなくて、セッターが高い場所で離して、高いところでスパイカーに打たせる。これが一番速いバレー。それを間違えちゃダメ。そのためにも、1本目のところでちゃんと間(ま)を作ること。そうすれば周りの準備は絶対にできるので、速くもなんとも感じないはずです
1本目で間を作る、と仰っています。これまでの中田監督や選手らのインタビューからは「1本目も低く速く」と言っているように読めたのですが、それと矛盾しませんか?と読み進めると、新鍋選手のところでその答えのようなものが見つかります。
中田監督にとっても、自身のやりたいバレーを熟知している新鍋の存在は大きい。特に、1本目のレセプションやディグ(スパイクレシーブ)についての、高く上げすぎず一定の高さで返し、なおかつセッターやスパイカーが準備できる間を作るという難しい要求を、長い時間をかけて身につけてきた新鍋には、他の選手たちの見本になってほしいところだろう。
「高く上げすぎず一定の高さで返し、なおかつセッターやスパイカーが準備できる間を作るという難しい要求」...。それは確かに難しい。そのようなことが本当にできるんでしょうか。新鍋選手は身につけているようですが、一体どれくらいの高さで、スピードで、1本目をセッターに返せば良いのかという、しっかりとした基準があるのでしょうか。そこが具体的でなく、選手各々に任されているとなると、チーム内で統一をはかるのは難しいのでは。きっと何か基準があるのだとは思いますが...。
というか、このような発言て、これまでには一切出てきませんでした。インタビュアーの方がうまく引き出せなかったのか、中田監督がうまく言葉にできなかったのか。後者だとすると、選手にもうまく伝わってない可能性がありますね。現に、闇雲に1stを低く速く返して、アタッカーが助走に下がれない、という場面を既に何度も目にしています。その辺りは、これから時間をかけて詰めていくところなのでしょうか。