「育成のプロ」が見る日本バレー。「自信を取り戻すためには『満足しないこと』」

 何気なく目にしたNHK Eテレで放送された「奇跡のレッスン」。番組HPにも記されている通り、世界の一流指導者が子供たちに1週間のレッスンを行い、技術のみならず心の面も含め、その変化の過程を伝えるドキュメンタリー番組の中で、7月28日、バレーボールが取り上げられた。
 指導を担当したのは、1982年からブラジルで各年代の指導を行ってきたアントニオ・マルコス・レルバッキ氏、59歳。

堺ブレイザーズのコーチに就任した、その通称マルキーニョス氏のインタビュー記事です。至言がたくさん含まれています。

ただ、世界は変化を取り入れ、パワーや力がどんどん重視されていく中、日本は70年代からなかなか変わらずにいた。もしも世界と日本の差が広がったのだとしたら、その取り組む姿勢が違いとなって、大きく表れたのではないでしょうか。

ブラジルでは15歳になるまでの間に、すべてのポジションを経験させる。身長が高い選手も低い選手も、同じようにサーブレシーブをして、トスを上げ、スパイクを打ち、ブロックをする。すべてのポジションを経験する中で、最も適したポジションを探し、すべてを学んでほしい、というシステムが築かれています。

今、世界で戦うレベルで考えるとサーブは非常にパワーがあるものばかりですので、レセプションが準備できていなければ試合は始まりませんし、オフェンスもできません。ブロックとレシーブの関係性だけでなく、基本的な技術においてもまだまだ改善しなければならないことがあります。

でもマルキーニョスさんはそこがものすごくハッキリしているので、たとえミスでも今のはいい、悪い、がハッキリしていて理由も明確。試合の中でも修正できる、という面では、僕はすごく大きな変化を感じています

この状況ならこういうパターンがある、こういう発想もある、といくつかの選択肢を示し、その中から「これが一番簡単だよ」ということを伝えはしますが、最後には決めるのは彼ら、選手です。ただし、彼らだけに委ね、責任を与えるのでは、さまざまなパターンの中から最も難しい方法を選択してしまうこともあるので、一番楽な方法を教えてあげたほうがいい。

詳細は上記リンク先にて。JVAのアドバイザーになって欲しい...。

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